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楽法寺だより7月号

七夕や野にもねがひの糸すすき

 

暦も7月を迎え、夜空にかかる美しい天の川を仰いでは、七夕の短冊にお願いごとをしたことが
なつかしくかんじられる季節を迎えました。

 

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七夕は「たなばた」または「しちせき」とも読み、 毎年7月7日の夜に、願いごとを書いた
色とりどりの短冊や飾りを笹の葉につるし、星にお祈りをする習慣が今も残ります。
みなさんも子供のころ、たくさんの短冊をつるしておりひめとひこぼしにお願いごとを
したのではないでしょうか?
その起源には数多く説がありますが、「棚機(たなばた)」とは古い日本の禊ぎ(みそぎ)行事で、
乙女が着物を織って棚にそなえ、神さまを迎えて秋の豊作を祈ったり人々のけがれを
はらうというものでした。選ばれた乙女は「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれ、
川などの清い水辺にある機屋(はたや)にこもって神さまのために心をこめて着物を織ります。
そのときに使われたのが「棚機」(たなばた)という織り機です。

 

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やがて仏教が伝わると、この行事はお盆を迎える準備として7月7日の夜に行われるようになりました。
現在七夕という二文字で「たなばた」と当て字で読んでいるのも、ここから来ていると言われています。

 

 

盆棚の奥なつかしや親の顔

 

まもなくお盆の季節がやってまいります。
関東地方は今月、関西地方は8月盆ですが、大人から幼児まで、家族揃ってお参りして
下さることを切に望んでいます。
お盆を迎えるにあたって、ご家族皆様方で命のつながりを学んでいただきたいのです。

 

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現在、核家族化が急速に進んでいますが、一軒の家があれば、自ずとそこには家風というもの
ができます。艮きにしろ悪しきにしろ、必ずその家独特の家風があるものです。
しかし、その家風というものの奥には、御先祖様からの命のつながりという精神的支柱があるのです。
たとえ新家であっても、その源の御先祖様はいらっしゃるのです。
自分がいまここにいるということは、そうした御先祖様からの命のつながりの結果である
ということに気がつき、命の尊さに感謝する。それがお盆の行事の意義ではないでしょうか。
そして、それを子や孫に伝えていくことが、親としての大切な役目だと思うのです。

 

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そのためにもまず自分がお参りすることです。
そして、お参りを特定の人の役目にせずに、家族皆でお参りして下さい。
お盆は家族にとっていい機会です。お寺のお施食会に、盆棚の飾りやお精霊様の
お迎えやお見送りに、是非家族皆さんでお参りして下さい。

そこに、家族共通の会話が生まれ、きずなが出来、
それが艮き家風となっていくのではないでしょうか。

 

 

生活に根付いたお盆の行事

 

日本人の最大の国民的行事といえば、お盆と正月です。おめでたいことがあると
「盆と正月が一緒に来たようだ」と言います。
ふつうは正月は神事、お盆は仏事と解釈されているようですが、
もともとは先祖さまを迎える供養の濃厚な儀式です。
一年を二つに分けた前半の始まりが正月であり、後半の始まりがお盆です。
また感謝の気持ちを贈りあう「お歳暮」や「お中元」、さらに「七夕」……など日本人の
生活に根づいている行事もじつはお盆と深くかかわりあっているのです。
「民族大移動」、毎年お盆の時期に見られる現象をこう呼びます。都会で暮らす人々が
お盆休みを利用して故郷に帰り、盆行事に参加し、先祖さまのお墓参りをします。
故郷には、なつかしい父母、兄弟、友人が待っています。
お盆は帰ってこられた先祖さまの魂を供養する期間ですが、
帰ってくるのは先祖さまだけではありません。この世にある人々も帰ってくるのです。
「生見魂(いきみたま)」と言う言葉がありますが、この日は生きた「みたま」と対面し
お互いの健康長寿を祝う日でもあります。

 

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お盆の始まり

 

お盆の由来は『仏説盂蘭盆経』に次のように説かれています。
ある時、お釈迦さまの弟子の目連さまは、母が死んだ後、餓鬼道に堕ちて飢えに
苦しんでいることを知りました。やせおとろえて苦しんでいる母を、目連さまはとても悲しみ、
お釈迦さまに母を救う方法を教えてほしいと頼みました。するとお釈迦さまは
「目連よ、母には罪があり、あなた一人の力で救うことはできない。
夏安居(僧が一定期間修行すること)の最後の7月15日に食の施しをしなさい。
すべての僧が、それを食する功徳は広大で、あなたの母は救われるであろう」。
目連さまが、その教えのとおりにすると、餓鬼道の母は救われ、
現世の父母も寿命を得ました。これがお盆の由来で「目連物語」と呼ばれているものです。

 

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先祖を思う孝養の心

目連さまが母を救うという話から、父母への孝養、先祖の供養をして、
現在のような盆行事が行われるようになりました。
父母なしでこの世に生まれてきたという人はいません。その父母にもそれぞれの両親がいます。
2人が4人。4人が8人と26代さかのぼると134,217,728人となります。
26代前というと、だいたい鎌倉時代の頃になります。平安時代、縄文時代、石器時代に
さかのぼっていけばそれこそ膨大な天文学的な数字になります。
その間、あなたのいのちの伝達は一つも途切れることなく続いて今の自分がいるのです。
そのことを忘れることなくお盆を迎えたいものです。

 

 

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もう一つの大切な供養が施食会(せじきえ)です

 

お盆の時期には、「施食会(せじきえ)」という法要が、寺院でさかんに行われています。
餓鬼に飲食を施すための法会として「施餓鬼会(せがきえ)」とも呼ばれていました。
お盆の由来は、お釈迦さまの弟子の目連さまが、餓鬼の世界で苦しむ母を救った話に
ちなんでいるように、お盆行事は自分たちの先祖さまがあの世で苦しんでほしくないという
願いから始まったといってもよいでしょう。
それに対して「施食会」は、供養する方がいない無縁になった仏さまにも施しの
供養する法会であるとされています。
当寺では毎年8月7日に多くの御寺院様を招き、施食会の法要が行われています。
特に始めてお盆の迎えられるお家の皆様には亡き人に代わって施しの善根を積み、
その善根を亡き人に振り向け、彼岸(悟り)の世界へと渡すための
大切な法要として参加を頂いています。

 

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8月1日(金)酷暑托鉢に廻ります

 

毎年行われる加西市曹洞宗寺院酷暑托鉢が8月1日(金)に行われます。
暑い中ではありますが、下記の通り修行いたしますのでご案内申し上げます。
住職並びに弟子の和貴も参加します。
皆様方にはたくさんの御浄財を協力下さいますよう、よろしくお願いいたします。

8時45分頃~ 加西ハイツ周辺

9時45分頃~ 市民会館~北条町内

10時30分頃~ 栗田・横尾~福祉会館

 

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