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楽法寺だより4月号

あるがまま そのままを知るが まことなり

 

百科爛漫の良き季節になりました。それと同時に花を見ては心弾み、
散る花を見ては心悲しみ、一喜一憂する季節でもあります。
我が宗門を開かれた道元禅師の『典座教訓』一節に「春声に引かれて春沢に游ばず、
秋色を見ると雖も、更に秋心なし。四運を一景に競い、銖両を一目に視る」と示されています。
春はわが心にかなうこと、秋はわが心にかなわないことの意として、
わが心にかなうことを追いかけ、思うようになると有頂天になって酔い、思うようにならないと
落ちこんでしまうのがわれわれの姿である。

 

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「四運」というのは春夏秋冬の四時の運行のことで、いうまでもなく人生の四運である。
一生のうちには、春風に誘われて芽吹き、花開く春もり、焼けつくような太陽のもと、
緑の枝を大空いっぱいに広げる夏もあろう。わずかに残った紅葉や病葉さえも
無情の風に吹きちぎられる秋もある。裸木となった肌に雪や寒風が
容赦なく吹きつける厳寒もある。
それを同じ姿勢で受け、積極的に景色と楽しんでいきなさい。

と教えて下さっています。

 

 

お釈迦さまの誕生

 

お釈迦さまは、今からおよそ2500年前の4月8日(新暦5月8日)に、インドの北、
現在のネパールにあるルンビニーの花園でお生まれになりました。
お釈迦さまの誕生日のお祝いを、「花まつり」というのはこのためです。
この日は、美しい花が咲き乱れる花園に見立てた花御堂に誕生仏をおまつりし、
甘茶をかけてお祝いします。甘茶をかけるのは、うぶ湯の代わりに、
天が甘い雨を降らせて誕生をお祝いしたという言い伝えによります。

 

はなまつり

 

 

この「花まつり」とは、何と優しく希望に満ちた響きを持った言葉でしょう。
長く厳しい寒さの続いた冬が去って、暖かい太陽の日差しに草も木も
美しい花を咲かせ、人も自然も生き生きと活動する春の訪れ。
お釈迦さまがこの世にお生まれになったことが、私たちの生活に
一筋の希望をもたらす明るい春の日ざしのように感じます。
私たちをお救いくださる尊いお方、お釈迦さまの誕生日を
みんなでお祝いいたしましょう。

 

 

お釈迦さまの教え、四諦八正道(したいはっしょうどう)

 

お釈迦さまは、人生は苦であり、苦の根本的な原因としは、
「無明(むみょう、無知、迷い)」、無知である為に迷い、迷う為に物事に対して「愛(愛憎の念)」をもち、
それに対して「取(執着)」し、執着する事で苦しむと考えました。

四諦、八正道でこの無明から抜け出す方法を説いています。

 

四諦(したい)の教え

 

苦という人生の本質、苦の原因、原因の消滅、苦の原因を取り除く四つの方法で
諦は「真実・真理」を意味します。

苦諦(くたい)

苦に関する真理。人生とは本質的に苦であると説いています。
集諦(じったい)
原因に関する真理。人生が苦である事の原因を明らかにしている。

滅諦(めったい)
原因の消滅に関する真理。苦の原因である煩悩(ぼんのう)の消滅が苦の消滅です。

道諦(どうたい)
道=実践(方法)に関する真理。苦の原因を取り除く方法を説いています。

 

 

八正道(はっしょうどう)の教え

 

この方法を修行を積む事により、煩悩(ぼんのう)をなくし、結果として苦を克服する事が出来ます。

1.正見(しょうけん)正しく物事を見る

2.正思惟(しょうしゆい)正しく道理を考える

3.正語(しょうご)正しい言葉を語る

4.正業(しょうごう)正しい行為を行う

5.正命(しょうみょう)清浄な生活をする

6.正精進(しょうしょうじん)正しく努力する

7.正念(しょうねん) 正しい道を思念する

8.正定(しょうじょう)精神を安定させる

 

 

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お釈迦さまの教えとは,幸せになる為の教えです。この世は、苦の世界であり、
苦の原因は、「迷い」や「執着心」で「考えすぎない」のが一番だと悟りました。
苦から抜け出るには、正しい考えや正しい行いをしなさいと説いて下さっています。

苦を認識することで、小さな喜びにでも幸せを感じることが出来ます。そ
の上に心正しく、素直な心を持てば誰もが幸せになれるはずなのです。

5月8日(日)花まつり

 

 

私達がこの世に生を受けるのは、当然父母を始め多くのご先祖様がおられるからです。
しかしこの世に生を受けただけでは成長することができません。
そこには、父母を始め多くのご先祖様の無償の布施・慈愛がなくては
私達は成長することができません。

供養とは、貴方がいただいたご恩の表れであり、ご先祖様に貴方が行う無償の
布施・慈愛の行いです。日曜日の良き日、ご家族皆様で御参拝下さい。

 

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一般花供養   午前9時~ 午後1時頃
経木塔婆に先祖様の戒名等を書きいれ、本堂内でご供養し、
山門横の釈迦堂で水向けの供養をいたします。

供養料 1霊位  1,000円

 

 

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申し込みされた方に甘茶(ティーパック)を進呈いたします。
御先祖様に御供え下さい。

 

初花特別供養  午前11時~
今年初花を迎えるご先祖をお持ちの方々への特別供養となります。
供養後、花まつりの法話をいたします。
一般の方も是非ご参加下さい。

 

 

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お花で飾られたお堂(花御堂)

 

甘茶を入れたお盆(浴盆)を置き、その中に、右手で上を、左手で下を指し示したお釈迦さまの
お誕生の姿をあらわしたお像(誕生仏)を安置し、
柄杓で甘茶を頭上からそそぎます。

 

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行事報告とお知らせ

 

◎春彼岸檀信徒各家読込供養が行われました◎

3月20日(日)午前10時より春彼岸檀信徒各家読込供養が始まり読経が唱えられる中、
お申込の一軒一軒の檀信徒各家先祖代々並びにお戒名を懇ろに読込しました。

 

 

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いただきました御布施から 弟子の法衣・袈裟一式を新調いたしました。
弟子も袈裟法衣の重みを感じて日々勉学と修行の研鑽に励んでいきます。

 

 

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◎写経会のお知らせ ◎

 

当寺では、4月から新たに毎月第2火曜日午前10時から大内町公民館(4,5,6,7,10,11月)で
「写経会」を開催しています。
参加費は無料。手本・写経用紙は同寺が用意します。(実費負担)
椅子席も用意されてます。

 

 

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次回開催日
5月10日(火)午前10時~
会 場 大内町公民館