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2021 楽法寺だより 春彼岸号

道中 香煙に会ふ 春彼岸

 

 

3月にはお彼岸があります。お彼岸には皆さまがお墓参りやお寺参りをなさり、

ご先祖様の供養をつとめられ、お経を読まれ、お釈迦さまの教えに触れられることも多いと存じます。
仏教では「到彼岸(パーラミター)」といって、迷いの此岸から悟りの彼岸に至ること、

と教えてあります。「彼岸」は、文字通りこの岸に対する向こう岸の意味で、

お釈迦さまの教えに導かれて安らかな生活を送ることができる理想の世界をいいます。
これに対して、いろいろな欲望や迷い、苦しみの多いこの世界を、「此岸」といいます。

彼岸とは、此岸から彼岸に渡るための修行期間をいうのです。
お釈迦さまの教えを学び実践していくことで、私たちは迷い苦しみの多い

心の世界から、真実の安らぎの心の世界へ到ることができるのです。

お彼岸の期間1週間だけでなく、毎日の生活の中でお釈迦さまの教えを心にいただき、

少しでも実践していくことが大切なのです。
いただいている多くのご恩に報いるということは、難しいことですが、

まずは身近な小さい事で良いと思います。何か人様のお役に立てることがあれば、

と心掛けていく日々の暮らしが、報恩の行を積んでいくことにつながると信じています。

住 職

 

 

 

 

自利(じり)利他(りた)の行

 

いつ終わるかとも知れない目に見えないウイルスに対する不安だけではなく、
この感染症による社会の混乱によって生じるであろう経済的な危機‥。
私たちの誰もが、生命と生活の危機に不安に駆られ、イライラし、
激しい言葉をぶつけ、やけを起こしそうになります。
「我(われ)を忘れる」という言葉がありますが、大切な自分自身の心を置き忘れてしまっては、
必ずそのつけが回ってきます。
そして、時にそれは取り返しが付かないことになります。

 

 

お釈迦様は、幸せになりたければ相手を思いやりなさい。
相手の幸せを思いやってかけた言葉や行動は、必ず、あなた自身に思いやりとなって返ってきますよ
と教えられています。

自分と縁がある人、縁があった人、そうした人たちのために、出来るだけのことをする。
そしてさらに、自分とは直接の関わりにないけれど、自分と同じようにこの世に
生を受けたありとあらゆるもののすべてのいのちに出来るだけの施しをする。
これを、自利利他といいます。

利とは幸せという意味ですから、相手の幸せを思いやるままが、自分が幸せとなるということです。
生命とは儚くもろいものだから、儚くもろいものどうし、相手の苦しみ、相手の悲しみ、
相手の喜び、相手の怒りに思いを向けて、自分に出来ることはないかと考える。
自分には何もできず、結果を変えることが出来なくとも、思いやりの心を持って接する。
「利他」の行いは相手の心を喜ばせ、平安にするだけではなく、これを行う自分自身の心も
喜びで照らし、安らかな心を取り戻させてくれます。

今年も春のお彼岸がやってきます。コロナ禍の中で、辛く苦しいときだからこそ、
ご先祖様への感謝と思いやりの心を育んでいきましょう。

 

 

 

春彼岸檀信徒各家読込供養のご案内

 

 

今年も昨年と同様に、当寺本堂にて3月20日(土・祝)春分の日午前10時より
春彼岸檀信徒各家読込供養を修行いたします。

この法要では、参列者と共に曹洞宗の経典修証義をお唱えし、
その間、方丈(住職)が各家の先祖代々の霊位を一軒一軒読み込んでいきます。
また、参列者に焼香をまわして共にご先祖様への感謝報恩を捧げていくありがたい法要です。
是非、この機会にご家族でお参りください。

3月20日(土・祝)春分の日午前10時~ 楽法寺本堂内

 

 

 

 

永代供養墓「慈愛」春彼岸読込供養のご案内

 

 

◎永代供養施主家へのお知らせ◎
今年も下記の通り、楽法寺本堂内にて春彼岸読込特別供養を修行いたしますので、
ご家族・ご親戚・ご関係者各位お誘い合わせの上、是非ご出席ください。


日時 3月20日(祝・土)午前11時30分~ 春彼岸読込特別供養

場所  楽法寺本堂内
※供養後に永代供養墓「慈愛」にお参りし、
読経中に焼香をしていただきます。

 

 

 

 

コロナ禍における葬儀や法事についての相談が多く寄せられています。

 

「自宅での法事なので『3密』になりそうな上、高齢者の出席も多く、
感染のきっかけにならないか心配です。親戚も予定通りに法事をすべきか迷っています。」
「葬儀で身内を呼べず、法事の打ち合わせ ができていない。どうすればいいか途方 に暮れている。
法事をやるにしても、家族2~3人しか参加できないので、どうするべきかか悩んでいる。」
「法事を延期したいけれど大丈夫?」

ご相談からは、親戚や身内が集まれずに困っている様子や法事に参列する方の健康を
守ろうと苦心する姿が浮かび上がりました。
新型コロナウイルスの感染の不安を抱きながら法事を開くことは、かつてない事態です。
葬儀や四十九日法事はいつでも良いというわけではありませんが、
コロナ禍の状況により年回忌法事は命日よりも後になっても
延期の方向で予定を立ていただいても大丈夫です。

その一方で、通常通り法事をしてもらえるのですか?というご相談も寄せられています。
当寺ではご希望通りご自宅へ伺っての法事を継続しています。
また、四十九日法事を含め年回忌法事・塔婆供養を本堂を利用される方も増えています。
広くて人と人との間隔を空けられる上、天井も高く個人宅に比べて「3密」になりにくく安心です。

 

コロナを理由に全く法事をしないという選択肢ではなく、故人を偲び弔うとともに
ご先祖様のことを思い、よくご家族で相談していただいて、それぞれにやりやすい方向で
勤めていただくのがよいと思います。