8/7(水)大施食会法要のご案内
やがてしぬ 景色は見えず 蝉の声
梅雨が明けるといよいよ厳しい夏がやってきます。
時を同じくして、毎日のように蝉の鳴き声が聞こえてきます。
何か熱くて耳障りのように思ってしまいますが、
蝉たちは数年間地面の中で幼虫として暮らし、
表に出てきては1週間程度の命ながらも一所懸命鳴いています。
「やがてしぬ 景色は見えず 蝉の声」
松尾芭蕉の句から、蝉たちはすぐに死んでしまう
その兆候すら見せずに、一生懸命鳴いている。
それに引き換え私たちはどのように生きているか、
どのように1日1日を大切に生きているか。
ただうるさいなと思うのではなく、蝉たちの声から声なき声を聞く、
これが私たち人間としての大切な行いであるとの思いが
ひしひしと伝わってきます。
蝉の声は亡き人々の声なのかも知れません。
お盆を迎えるにあたり、亡き人やご先祖さまが一番望んで
おられることは何であろうかと考えてみて下さい。
おそらく、それは皆さまが真実の幸せに向われることで、
信心を深め仏道にかなった生き方を
より学び行じられることではないのでしょうか。
盂蘭盆会 遠きゆかりと ふし拝む
お盆は、何よりも先祖の霊を敬い、供養する大切な期間です。
現代社会に暮らしている私たちにとって、日々先祖を思い起こして
振り返るという余裕がないまま生活を送っています。
そんな私たちだからこそ、お盆を大切にする必要があります。
私たちが、今こうして幸せな毎日を暮らしているのは、
祖先の努力があったからなのです。
旅行やレジャーに出かけるのも大切ですが、
この盆月の意義を忘れず過ごしていきたいものです。
お盆は、ご先祖様が懐かしいわが家にお帰りになる日です。
さあ、大切なお客様を迎えるような気持ちでお盆の準備を始めましょう。
8月7日(水)大施食会法要
曹洞宗では施食会(せじきえ)といいますが、伝統的に施餓鬼会(せがきえ)
またはお施餓鬼(おせがき)としています。
当寺では、8月7日(水)午前10時より、近隣の御寺院をお招きして
厳粛に行われます。
施食会は、有縁の精霊、無縁の精霊に食べものを施し供養する法要です。
施食会は自分のご先祖さま方だけではなく、
分け隔てないおおらかな広い心で
すべての精霊に供養する慈悲の真心からなるものです。
お釈迦様から伝わる経文を唱えることによって何百億倍にも
膨れ上がった食べ物をありとあらゆる霊に施す法要です。
本堂には、須弥壇(しゅみだん)と向かい合って施食棚が設けられ、
「三界萬霊」すなわち欲界・色界・無色界のありとあらゆる御霊に
数多くの食事や供え物が施されるのです。
呪文を唱えながら方丈様が次々とお焼香してまいります。
特に今年初めてのお盆を迎える各家が参列し、
亡き御霊にかわってご供養を受ける大切な行事ですのでご参加下さい。
法要参列される初盆施主の皆様へ
◎当日の衣装は喪服又はそれに準じた黒っぽい服装で御来寺下さい 。
◎午前10時より厳修いたしますので時間に遅れぬ様御来寺ください。
◎参列後、塔婆を持ち帰り、自宅の初盆飾り又は仏壇にお祀り下さい。
◎8月8日~15日の間、各家の自宅へ棚経にお参りし旧盆・初盆の供養をします。
◎供養料の一部を秋彼岸万灯会子供縁日の費用にさせて頂き、
万灯会当日は施主家としてご案内し、読込供養を行います。
読経中に永代供養墓「慈愛」の特別読込供養をおこないます
「大施食会」は、供養する方がいない無縁になった
仏さまにも施しの供養する法会です。
当寺では毎年8月7日(月)午前10時~多くの御寺院様を招き、
大施食会の法要が行われます。
当日は初盆を迎える施主家と共に、永代供養に申込の
各家の特別供養が行われます。
大施食会の由来
餓鬼(がき)とは、六道の一つ、餓鬼道に落ちて、
いつも飢えと渇きに苦しんでいる亡者のことです。
餓鬼が口にしようとするものは、
炎となってしまうので、 何一つ食することができず、
飢えの苦しみは限りがありません。
釈尊の十大弟子の一人の阿難尊者が、森のなかで修行をしていると、
真夜中、突然に餓鬼が現われました。そして、口から火を吐きながら
阿難に向かい、「三日後、お前の命はなくなり、我々と同じ餓鬼道に
生まれかわるだろう」といいました。 驚いた阿難が、釈尊に相談したところ、
「観音菩薩よりさずかった 真言を七回唱え、加持すれば少量の食物が、
たくさんになる。 これを無数の餓鬼や行者に与え、腹いっぱいにさせなさい。
こうして供養すれば、多くの餓鬼が苦身を逃れ、天上に生まれかわれるし、
また、施主は、寿命が延び、仏の道を悟ることができる」と教えられました。
こうして、阿難が教えられた通りの供養をしたのが、 施餓鬼会の始まりと
いわれています。
本堂の南面に五如来の名を記した五色の旗、施餓鬼幡を たてた施餓鬼壇に、
「三界万霊」と書いた紙か位牌を安置します。 三界万霊とは、
欲界・色界・無色界の三つの迷いに溢れた世界に生きる、
諸々の霊のことをさしています。
新亡や先亡たちの位牌や塔婆の前に、 ご飯・水・野菜・果物・菓子など
諸々の食物を供え、あらゆる餓鬼に施します。 施餓鬼会を行い、
三界万霊を供養することは、その功徳が、 施主やその先祖まで及び、
先祖への追善ともなります。
お盆を迎えて
昔から日本人が大切にしてきた亡き人との交流の場、お盆。
久しぶりに我が家に帰ってくる御先祖さまをもてなすために、
家の内外を清め、仏壇の前には精霊棚を設け、 ご馳走を供えました。
13日の夕刻から目印の迎え火を焚き、
なすの牛やきゅうりの馬に
乗っていただき、お経を上げて感謝の 気持ちを表しました。
そして、自分のご先祖さまだけでなく、 これまでに費やされてきた
多くの尊い犠牲と、 今も支えてくれる多くの存在に感謝してきたのです。
私たちはとても忙しい毎日を過ごしています。
そして、古来から培われてきた大切な風習を忘れてしまいがちです。
けれどもこの孟蘭盆の季節にふと思い返してみることは 必要な
ことではないでしょうか。
やがてしぬ 景色は見えず 蝉の声
梅雨が明けるといよいよ厳しい夏がやってきます。
時を同じくして、毎日のように蝉の鳴き声が聞こえてきます。
何か熱くて耳障りのように思ってしまいますが、
蝉たちは数年間地面の中で幼虫として暮らし、
表に出てきては1週間程度の命ながらも一所懸命鳴いています。
「やがてしぬ 景色は見えず 蝉の声」
松尾芭蕉の句から、蝉たちはすぐに死んでしまう
その兆候すら見せずに、一生懸命鳴いている。
それに引き換え私たちはどのように生きているか、
どのように1日1日を大切に生きているか。
ただうるさいなと思うのではなく、蝉たちの声から声なき声を聞く、
これが私たち人間としての大切な行いであるとの思いが
ひしひしと伝わってきます。
蝉の声は亡き人々の声なのかも知れません。
お盆を迎えるにあたり、亡き人やご先祖さまが一番望んで
おられることは何であろうかと考えてみて下さい。
おそらく、それは皆さまが真実の幸せに向われることで、
信心を深め仏道にかなった生き方を
より学び行じられることではないのでしょうか。
盂蘭盆会 遠きゆかりと ふし拝む
お盆は、何よりも先祖の霊を敬い、供養する大切な期間です。
現代社会に暮らしている私たちにとって、日々先祖を思い起こして
振り返るという余裕がないまま生活を送っています。
そんな私たちだからこそ、お盆を大切にする必要があります。
私たちが、今こうして幸せな毎日を暮らしているのは、
祖先の努力があったからなのです。
旅行やレジャーに出かけるのも大切ですが、
この盆月の意義を忘れず過ごしていきたいものです。
お盆は、ご先祖様が懐かしいわが家にお帰りになる日です。
さあ、大切なお客様を迎えるような気持ちでお盆の準備を始めましょう。
8月7日(水)大施食会法要
曹洞宗では施食会(せじきえ)といいますが、伝統的に施餓鬼会(せがきえ)
またはお施餓鬼(おせがき)としています。
当寺では、8月7日(水)午前10時より、近隣の御寺院をお招きして
厳粛に行われます。
施食会は、有縁の精霊、無縁の精霊に食べものを施し供養する法要です。
施食会は自分のご先祖さま方だけではなく、
分け隔てないおおらかな広い心で
すべての精霊に供養する慈悲の真心からなるものです。
お釈迦様から伝わる経文を唱えることによって何百億倍にも
膨れ上がった食べ物をありとあらゆる霊に施す法要です。
本堂には、須弥壇(しゅみだん)と向かい合って施食棚が設けられ、
「三界萬霊」すなわち欲界・色界・無色界のありとあらゆる御霊に
数多くの食事や供え物が施されるのです。
呪文を唱えながら方丈様が次々とお焼香してまいります。
特に今年初めてのお盆を迎える各家が参列し、
亡き御霊にかわってご供養を受ける大切な行事ですのでご参加下さい。
法要参列される初盆施主の皆様へ
◎当日の衣装は喪服又はそれに準じた黒っぽい服装で御来寺下さい 。
◎午前10時より厳修いたしますので時間に遅れぬ様御来寺ください。
◎参列後、塔婆を持ち帰り、自宅の初盆飾り又は仏壇にお祀り下さい。
◎8月8日~15日の間、各家の自宅へ棚経にお参りし旧盆・初盆の供養をします。
◎供養料の一部を秋彼岸万灯会子供縁日の費用にさせて頂き、
万灯会当日は施主家としてご案内し、読込供養を行います。
読経中に永代供養墓「慈愛」の特別読込供養をおこないます
「大施食会」は、供養する方がいない無縁になった
仏さまにも施しの供養する法会です。
当寺では毎年8月7日(月)午前10時~多くの御寺院様を招き、
大施食会の法要が行われます。
当日は初盆を迎える施主家と共に、永代供養に申込の
各家の特別供養が行われます。
大施食会の由来
餓鬼(がき)とは、六道の一つ、餓鬼道に落ちて、
いつも飢えと渇きに苦しんでいる亡者のことです。
餓鬼が口にしようとするものは、
炎となってしまうので、 何一つ食することができず、
飢えの苦しみは限りがありません。
釈尊の十大弟子の一人の阿難尊者が、森のなかで修行をしていると、
真夜中、突然に餓鬼が現われました。そして、口から火を吐きながら
阿難に向かい、「三日後、お前の命はなくなり、我々と同じ餓鬼道に
生まれかわるだろう」といいました。 驚いた阿難が、釈尊に相談したところ、
「観音菩薩よりさずかった 真言を七回唱え、加持すれば少量の食物が、
たくさんになる。 これを無数の餓鬼や行者に与え、腹いっぱいにさせなさい。
こうして供養すれば、多くの餓鬼が苦身を逃れ、天上に生まれかわれるし、
また、施主は、寿命が延び、仏の道を悟ることができる」と教えられました。
こうして、阿難が教えられた通りの供養をしたのが、 施餓鬼会の始まりと
いわれています。
本堂の南面に五如来の名を記した五色の旗、施餓鬼幡を たてた施餓鬼壇に、
「三界万霊」と書いた紙か位牌を安置します。 三界万霊とは、
欲界・色界・無色界の三つの迷いに溢れた世界に生きる、
諸々の霊のことをさしています。
新亡や先亡たちの位牌や塔婆の前に、 ご飯・水・野菜・果物・菓子など
諸々の食物を供え、あらゆる餓鬼に施します。 施餓鬼会を行い、
三界万霊を供養することは、その功徳が、 施主やその先祖まで及び、
先祖への追善ともなります。
お盆を迎えて
昔から日本人が大切にしてきた亡き人との交流の場、お盆。
久しぶりに我が家に帰ってくる御先祖さまをもてなすために、
家の内外を清め、仏壇の前には精霊棚を設け、 ご馳走を供えました。
13日の夕刻から目印の迎え火を焚き、
乗っていただき、お経を上げて感謝の 気持ちを表しました。
そして、自分のご先祖さまだけでなく、 これまでに費やされてきた
私たちはとても忙しい毎日を過ごしています。
そして、古来から培われてきた大切な風習を忘れてしまいがちです。
けれどもこの孟蘭盆の季節にふと思い返してみることは 必要な
ことではないでしょうか。