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楽法寺だより1月号

新年のご挨拶

新年明けましておめでとうございます。
昨年(2011年)は、春には東日本大震災・福島原発事故にて
甚大な被害が起こり、夏には大型台風が日本列島を襲い多くの
犠牲者が出た年でもありました。

?仏教の根本原理である、諸行無常(この世は絶えず移り変わっていく)
というおしえがありますが、今まで私達は「あなたのいう幸せとは何ですか」
と尋ねられますと、おそらく「健康だし、食べたい物が食べられるし、
住居もあり、着る物も、家具も、電化製品も、人並みに持っているし、
子どもも元気で主人も仕事に頑張っているし、少しは貯えもあるし、
とりたてて不幸でもないから幸せではないか」という答えを返してきました。
 しかしながら、これらの幸福感の根底にあるものは、お金であり、
財産であり、家族であり、健康であるというように、わたしたちは絶えず
変化する空ろなものに価値を置いているといえます。
 それが目の当たりに崩れ去った姿を拝見した私達だからこそ、
一人一人が幸せの価値観の転換をはかることが大切なことだと
感じています。

 新しい年を迎えて、〝仏とは、物持たぬ心なり″という言葉をかみしめ、
物から心へとあるべき真実の道を実践していきたいものです。
 本年もどうぞよろしくお願いします。

辰の年をむかえて

今年の干支は辰です。 
 竜は天に昇り雲を起して雨を降らすという想像上の動物で、
昔から奇瑞の生き物として尊ばれてきました。

 「画竜点晴(がりょうてんせい)」という成語は、最後の仕上げが大事であること、
また少し手を加えるだけで全体が引き立つという意味に用いられますが、
これは次の話からきた言葉です。
 中国の梁の時代に、今の南京に当たる都に安楽寺という寺があり、ある時、張僧遙と
いう画家が、その寺に壁画を措いて欲しいと頼まれ、竜を描いた。なぜか彼はひとみ
(晴)を画き入れなかったので、不思議に思った人がそのわけをたずねると、
「ひとみを措くと、飛び去るからだ」と答えました。しかし 「そんなバカなことがあるか」と
誰も信じなかったのです。それで、竜の画に晴(ひとみ)を入れると、やがて雷鳴がとどろき、
稲妻が走り、壁が崩れ、竜はたちまち雲に乗って飛び去ってしまった。

 いかにも中国の故事らしく壮大な話です。
私たちも「ひとみを描くと雲に乗って昇天するような竜を、胸の中に措いておきたいものです。

お正月は祖霊を迎える日

 正月は一年のはじまり、すなわち節目の日であります。
正月には様々な儀式が昔から行われています。
 日本では古来、陰暦(旧暦)を用い、元日の朝、家族揃って御膳につき、
餅を食べて加齢します。つまり、各人の生年月日に関係なく、家族や地域社会、
日本人全体が生命の更新を期して来たのです。
 従って、正月の行事は各人の誕生祝いも兼ねており、元日に、
「明けましてお目出度う御座います」と視辞を交わすのは、
改歳の祝辞と各人加齢の祝辞を含んでいる行事なのです。

 また、正月は神事の代表的行事と現在ではされていますが、
正月に迎える年神・霊は祖霊である先祖だったのです。
意外と思うかもしれませんが、正月は先祖をまつるときでもあったのです。

屠蘇(とそ)の由来

 屠蘇は屠蘇散を略した名前で、元旦に服用する延命長寿の
漢方薬です。
普通、山椒・防風・白朮(びゃくじゅつ)・桔梗・桂皮などを砕き、
調合して作ります。
 屠蘇は、もと西域(中央アジア)で採れる薬草の名前で、
中国に伝えられたといわれます。
 新年に飲む風習は中国からはじまり、日本では嵯峨天皇のころ
(809~23)、元旦に屠蘇(薬酒)を飲みはじめたといわれています。

旧山門ケヤキ材腕輪念珠申込受付中

 旧山門のケヤキ材腕輪念珠申込は平成24年1月末日頃までを目安に、
各地区総代・役員並びに当寺までお申込下さい。

 

戦国時代(赤松山浄正寺時代)約500年前に小谷城の城門として使用されていた
ものと伝えられている歴史あるケヤキ材の腕輪念珠です。2種類用意しています。
 本堂に見本がありますのでご覧下さい。

  山門ケヤキ材念珠   2,000円
  心経入ケヤキ材念珠  3,500円

稚児の募集は1月31日を目安に

 この度新しい山門・鐘楼堂の移転修復がが完成し、
4月28日(土)の落慶法要で皆様と共にお祝いの式典を勤めていきます。
 このよき日に花を添えていただく稚児を募集いたします。
 檀信徒にかかわらずどなたでもご参加できますのでご親戚・ご友人にも
お声をかけて下さい。
 稚児参加希望の方は、各地総代・役員様並び当寺までお申込下さい。
 申込用紙の、ご質問等がありましたら、ご遠慮なく当寺にお尋ね下さい。

 稚児参加料金  3、500円
 応募資格者   0歳~10歳以下