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楽法寺だより7月号

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懺悔の心

7月ともなれば梅雨もようやくあがり、厳しい暑さが
やってまいります。自然の移り変わりは実に早く、
過ぎゆく日々の早さもまた光陰矢の如しです。

私たちは日々の生活の中で知らず知らず
罪を犯しながら暮らしています。
懺悔とは、自分の犯した悪しき行いを告白し、
悔いあらためることをいいます。
お経を唱えるにあたってまず懺悔文を唱えます。

我昔所造諸悪業(がしゃくしょぞうしょあくごう)
皆由無始貪瞋癡(かいゆうむしとんじんち)
従身口意之所生(じゅうしんくいししょしょう)
一切我今皆懺悔(いっさいがこんかいさんげ)

私が昔から作りなしてきた悪しき行いは、
むさぼりといかりとおろかさのために、
躰と言葉と意より生じたものです。
そのすべてを今、御仏の前に心から悔い改めます。

自尊心や慢心を捨てて、心静かに我が身を省みるとき、
だれで後ろめたいこと、恥ずかしいことをしたことも、
思ったこともあるのではないでしょうか。
私たちは、この身口意をつかって、毎日を過ごしていますが、
この三つにより知らず知らずに罪を造っているのです。

「自分は正しい」と思っている人ほど、慢心があるので、
この慢心こそ罪つくりのもとになるのです。
よくよく、自分の胸に手をおいて、我が身を顧みる
ことも時には必要なのではないでしょうか。
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棚機のながき思ひもくるしきに・・・

現在、東京地方では七月七日に行われ、
地方によっては一月遅れの八月七日に行われる
七夕の行事にはいくつかの流れがあり、
それらが複合して七夕の習慣ができあがったと
考えられています。

その一つは、牽牛星と織女星が年に一度、
天の川をはさんで出会うというロマンチック
な伝説。この相会する日が七月七日
であるとして、星を祭る行事となりました。
この風習は、女子が手芸に巧みになることを
祈る中国古来のもので、七月七日の夜、
供え物をして、織女星を祭り、裁縫や習字
などの上達を願う行事です。

西行法師も
『棚機のながき思ひもくるしきにこの瀬をかぎれ天の川なみ』
と、詠われています。

盆棚の奥なつかしや親の顔

まもなくお盆の季節がやってまいります。
関東地方は今月、関西地方は8月盆ですが、
大人から幼児まで、家族揃ってお参りして
下さることを切に望んでいます。
お盆を迎えるにあたって、ご家族皆様方で
命のつながりを学んでいただきたいのです。

現在、核家族化が急速に進んでいますが、
一軒の家があれば、自ずとそこには家風というもの
ができます。
艮きにしろ悪しきにしろ、必ずその家独特の家風が
あるものです。
しかし、その家風というものの奥には、御先祖様からの
命のつながりという精神的支柱があるのです。
たとえ新家であっても、その源の御先祖様は
いらっしゃるのです。

自分がいまここにいるということは、そうした
御先祖様からの命のつながりの結果である
ということに気がつき、命の尊さに感謝する。
それがお盆の行事の意義ではないでしょうか。
そして、それを子や孫に伝えていくことが、
親としての大切な役目だと思うのです。

そのためにもまず自分がお参りすることです。
そして、お参りを特定の人の役目にせずに、
家族皆でお参りして下さい。
お盆は家族にとっていい機会です。
お寺のお施食会に、盆棚の飾りやお精霊様の
お迎えやお見送りに、是非家族皆さんでお参りして下さい。

そこに、家族共通の会話が生まれ、きずなが出来、
それが艮き家風となっていくのではないでしょうか。

加西市曹洞宗寺院酷暑托鉢

毎年行われる加西市曹洞宗寺院酷暑托鉢が
8月1日(月)に行われます。
特に本年度は東日本大震災義捐托鉢として下記の通り
修行いたしますのでご案内申し上げます。
住職並びに小僧の和貴(8才)も参加します。

8月1日(月) 8時45分頃~ 福祉会館出発
加西ハイツ周辺~市民会館
9時45分頃~ 市民会館~北条町内
10時30分頃~ 栗田・横尾~福祉会館

小僧の和貴も、冬とは違った厳しさにも負けず、しっかりと
声を出して町内を歩いていきます。
皆様方にはたくさんの御浄財を協力下さいますよう
よろしくお願いいたします。